映画 & テレビ

SketchUp Pro は、映画やテレビ番組の制作にも使用されています。それは、SketchUp は頭で考えるのと同じスピードで操作できるからです。ストーリーボードからセットのデザインまで、SketchUp Pro は自分の構想を 3D で模索して表現できるシンプルながらもパワフルなツールです。

SketchUp Pro の使用目的

  • タイトな締切の中で、多くのデザインを繰り返し作成する
  • 自分の構想を素早く、正確に、わかりやすく具現化する
  • プレゼンテーションドキュメントを作成し、構造やその他の詳細を伝える
  • 3D モデルの設計図や断面図を表示する
  • 複数のチーム間のコミュニケーションをしやすくする
  • 自分の作成したモデルをウォークスルーする
  • 3Dギャラリーで建物や車、人物や車、木などのコンポーネントを世界中からダウンロードする
  • LayOutを使用してコミュニケーションドキュメントを作成する
  • アニメーションをすばやく作成する
  • 正確な影のシミュレーションをその場で実行する
  • Google Earth からモデルの場所の上空イメージと地形を取得する
  • 描画したモデルを手描きのように見せる
  • モデルの面にマテリアルや色をつける
  • 既存の建物の写真からモデルを作成する
  • アドバンスカメラツールでSketchUpの中で本物のカメラを設置したのと同じ画像を取得する
  • LayOutを使用してストーリーボードを作成する

SketchUp Pro ケーススタディ: Randy Wilkins

Randy Wilkins氏は、「トロン レガシー」や「ソーシャルネットワーク」「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」などのハリウッド映画界で活躍するベテランのセットデザイナーです。
彼がどのようにしてSketchUp(と最近リリースしたアドバンスカメラツール)を映画製作のワークフローに取り入れたかをインタビューしました。
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2004年からSketchUpを学び始めましたが、SketchUp ProLayOut機能が追加されてからは、作業の95%をSketchUp ProLayOutを使って行っており、いつも新しい使い方を発見します。
写真から設計図を起こしたり、歴史的な建築物や家具を再現したり、野外撮影セットに合わせて作ったりと、セットデザイナーは本当にたくさんの図を描くのです。

透視図のルールを逆にしたバック・プロジェクション(逆投影)という技法があります。
写真からカメラの高さやティルト、どのレンズを使うかなどの設計図ができあがります。
SketchUpを使うとこの技法のプロセスが今までよりもずっと簡単にできることがわかりました。


SketchUpで行ったバックプロジェクション

他にSketchUpでよく使う機能は、バックプロジェクションの時によく使われる写真照合(マッチフォト)です。
すでに存在しない建物を作るときによく使います。
私が撮影した「A Question Of Loyalty」という映画では、第二次世界大戦で破壊されたFriedrich Weinbrenner氏が設計したReitlinger Houseのアパートを再現して撮影を行いました。
私はSketchUpで再建するのに家の写真とWeinbrenner氏のオリジナルプランを何枚も使い、実際どのくらいの建物のセットが必要なのか、またどのくらいのものがデジタルでまかなえるのかを計算しました。


LayOutを使用したReitlinger buildingの再現図

テレビシリーズの「ヒーローズ」の仕事をしていたときに何度もSketchUpに助けられ、SketchUpの可能性を感じました。
エピソードの一つでマンザナー強制収容所のような収容所を造ることになりました。
プロダクションデザイナーが収容所建設に適した土地を探しに行く時に、彼女の希望する収容所のスケッチを私に渡し、私は彼女に収容所中心地のGPSの座標と方位がわかる写真を送ってくれるように頼みました。
彼女たちが撮影地探しから戻ってくるまでに私はGoogle Earthから詳細な地形図をダウンロードし、収容所のモデルを置いて新しい道路も設定しました。作業日数が少なくとも2日分は短縮できたと思います。


「ヒーローズ」収容所のSketchUpモデル

映画業界では、ビジュアライゼーション(視覚化)は3つのパートに分割されています。D-VIZ(デザイン・ビジュアライゼーション)とPRE-VIZ、POST-VIZです。
D-VIZは伝統的な試作デザイン段階でセットや環境がSketchUpで作成され、SketchUpはすでに最も使われているモデリングソフトとなります。
プリビジュアライゼーション(PRE-VIZ)とポストビジュアライゼーション(POST-VIZ)は、カメラを通して正確に何が見えているかということと、実写とCGを組合わせることに携わります。
アドバンスカメラツールでは、モデルとカメラの位置、アスペクト比と焦点レンズを詳細に設定できます。アドバンスカメラツールの登場で、SketchUpは映画デザイン界では完璧なソフトとなりました。
私が思い描くことで実現できないことはもうほとんどありません。

カメラやレンズのデータを扱えるソフトは、今まではMayaやRhinoなどの高額ソフトに限られていました。
今はSketchUpのアドバンスカメラツールがあるので、コストの問題は無くなりました。

アドバンスカメラツールはあっという間に絵コンテ作りでも役立つツールになりました。
アドバンスカメラツールはカメラとレンズの詳細データが出るので、3D絵コンテソフトでよくある擬似フレームのような機能がたくさん備わっています。SketchUpでコンテの機能も使えます。
ボードをLayOutで作成すれば、モデルを変更すると自動的に変化が反映されます。これは大きな強みです。


焦点距離の比較ダイアグラム